| しちりん しちりんは七輪または七厘と書かれ、その語源はその昔、七厘で買えた事から名前が付けられたとか、わずか7厘ほどの少量の木炭で火を得ることができたとか、7つの穴が開いていたなどの諸説あるが、どうしてそう呼ばれるようになったかは不明です。 現在、一般的に売られている七輪は、珪藻土を粉砕して練って型で固めたものが多く、切り出し七輪と言われるものは、石川県珠洲市の数社でしか作られていません。 珪藻土は1200万年ほど前、能登半島がまだ海だったころに植物性プランクトンの死骸が堆積してできた土で、能登半島のおよそ4分の3が、この珪藻土からできていると言われています。しかし、実際に採掘可能なのは、ほんの一部で珠洲市周辺だけのようです。珪藻土は、七輪以外にも陶器や、濾過材などに利用されてきたのですが、その保温断熱性・耐火性・吸放湿機能・環境にやさしいことなどに注目され、建築用壁材としても利用されているようです。 珪藻土七輪は、加熱すると遠赤外線をたくさん放出します。七輪がおいしく食材を焼き上げる秘密はこれです。 切り出し七輪はその名のとおり珪藻土の塊を内部をくりぬき、外側を削って作られるので、珪藻土の組織が破壊されず、土の中に空気の孔がたくさんある為、練り物に比べ軽く、断熱性にも優れています。 備長炭 炭は、白炭と黒炭の2つの種類がありますが、白炭の中で”樫”を原木として硬度15度以上の白炭を「備長炭」と言います。語源は、江戸(元禄)時代、紀州の商人、備中屋長左ヱ門がその名をつけて販売したことが由来と言われています。 この備長炭の特徴は、黒炭と異なり、火がつきにくいのですが、火持ちが長くとても高温になることです。そして、炭化純度が高く硫黄分など不純物が少ないので燃焼時に臭いをほとんど出しません。そして、炭火は強い遠赤外線と近赤外線を放出します。おいしく焼けるのはこのためです。 爆跳 黒炭はバチバチと爆ぜますが、備長炭はとても堅いので、すごい音と勢いで爆ぜます。 場合によっては数メートル跳ぶこともあります。質の悪いものや湿気を含んだものは、特に気をつけないといけませんが、良質な国産品は絶対爆ぜないというわけではありません。 では、どうしたら良いのか? できるだけ良質な炭を使い、じっくり火を熾す。これに尽きます。 強火で一気に熾そうとするのではなく、弱火でじっくりと、継ぎ足すときは周りにおいて良く温めてから、そして、保管は湿気のないところにするよう気をつけましょう。 それでも、絶対に爆ぜないという保障はありませんので、着火中は顔を近づけたりするのはやめましょう。きちんと火が熾きてしまえば、爆ぜることはありませんので、ご安心を。 消し方 炭は火消し壺で消すと良いです。熱い炭を火消し壺に入れてふたをして、酸欠にして消します。炭を入れてからしばらくは火消し壺が熱くなりますので、やけどに注意して下さい。火消し壺で消した炭は、次回また使えます。消し炭を使うと次回の火熾しも楽です。湿気らなければ爆ぜることもないようです。 選び方? 備長炭といっても、産地や原木などで種類がたくさんあります。和歌山県は備長炭の原木であるウバメガシが多く群生している地域で紀州備長炭が最高品質などと言われています。高知県、三重県、静岡県、宮崎など他の地域でも備長炭は作られています。また、外国産のものもたくさん輸入されています。 大きさ・太さも種類があり、細いものは、火がつきやすくたくさん並べられるので火力が強いですがその分、早く燃え尽きてしまいます。太いものは火がつきにくいですが、とても長持ちします。 強い火力の必要な焼き鳥屋さんは細めを好み、うなぎ屋さんは太目を好むようです。 おすすめは、やはり紀州備長炭。でも高いので、私は数度使っただけです。 現在、主に購入するのは中国産です。日本の炭焼き職人が中国に作り方を指導して焼き上げたといわれるもので、焼き鳥屋さん、焼肉屋さん、うなぎ屋さんで使われている業務用のものを備長炭専門問屋から購入しています。1箱15kg。 しかし最近、中国の森林保護のため、輸入が規制されるとか? |